一般社団法人日本地形学連合査読規程
2021年4月23日制定
2023年7月25日一部改訂
閲読
- 投稿を受け付けた論説,総説,技術報告,地域研究,研究ノート,技術ノート,資料,特集論文,招待論説の原稿は,編集幹事会が依頼する2名の査読者による査読を受ける.査読者は,原則として匿名とする.また,各原稿について編集幹事1名が担当者となる.なお,担当編集幹事が査読者になることは妨げない.
- 査読者は,原則として1か月以内に査読報告を担当編集幹事に提出する.
- 担当編集幹事の報告に基づき、原稿の改訂が必要であると編集主幹が判断すれば,指摘事項を付記して投稿者に通知する.担当編集幹事の報告に基づき,原稿を不受理とすべきと編集主幹が判断した原稿は,理由を明記して投稿者に返却する.
- 投稿を受け付けた討論,講演録,書評,ひろばの原稿は,1名の編集幹事が担当となり,明瞭さや文法等の表現上の確認のみを行う.最終原稿により編集主幹が掲載の適否を決定する.
改訂
- 改訂が必要な場合は,責任著者はその通知の日から原則として2か月以内に改訂原稿を投稿する.
- 改訂原稿には,付記された指摘事項への対応を記した文章を添付する.
- 修正を求めた投稿原稿が 2ヶ月以上経過した後に編集幹事会に提出されたときは新規の投稿としてとり扱う.
受理
- 受理の可否は,編集幹事会で決定する.編集主幹が投稿者に受理を通知した日付をもって受理日とする.
- 原稿は原則として受理の順に掲載するが,掲載順は最終的に編集幹事会が決定する.
- 編集幹事会が不受理とした投稿原稿について,その理由を著者が了解しないときは,著者は会長に申し立てをすることができる.
校正
- 受理原稿に基づいて校正刷りを制作する.校正は原則として,初校のみを著者が行い,再校以降の校正は編集幹事が著者の初校に従って行う.初校における校正のミスは著者の責任とする.
- 初校で原稿を大きく変更する場合は,変更に要する費用を著者に請求することがある.
訂正と撤回
著者および編集幹事は,編集主幹に,掲載された論文等の訂正または撤回の申し立てをすることができる.この申し立ては編集幹事会で検討し,その訂正または撤回に関する記事の掲載を編集主幹が決定する.
査読者の責務
- 査読者は,論文のもつ本質的な価値を積極的に評価し,「地形」の学術的品質を維持するために論文掲載の可否を客観的かつ論理的に判断しなければならない.
- 査読者は,査読意見を明確かつ論理的に書く.科学的根拠のない主観的な意見や好みを主張したり,それに基づいた修正を要求してはならない.修正意見を述べる場合は建設的な内容となるよう努める.
- 査読者は,編集幹事会からの査読依頼に対して,利益相反が生じる可能性がある場合,あるいは期限内に査読を完了することが不可能と見られる場合には,直ちに編集幹事会に辞退の旨を連絡しなければならない.
- 査読者は,依頼を受けてから,査読依頼の事実を他者に漏らしてはならない.たとえば,他者に当該原稿を見せたり,意見を聞いてはならない.紙媒体で原稿を受け取った場合は、査読結果報告後に速やかに原稿を適切な方法で処分すること.
- 査読者は,査読の終了後に,「地形」における査読を行った事実のみを,査読実績として公開することができる.
- 査読者として得た情報は,当該査読以外の目的に用いてはならない.
- 査読者は,データの捏造や改竄,二重投稿,または既存の論文からの盗用などの不正行為や不適切な行為を見つけた場合には,直ちに担当編集幹事に報告する.
編集幹事会の責務
- 編集幹事会は,査読過程の公正な管理につとめなければならない.
- 編集幹事会は,投稿論文の受理または不受理の決定において,著者の人種,宗教,民族,性別,年齢,国籍,職業,所属および政治的信条を考慮してはならない.
- 編集幹事会は,専門分野に基づいて最も適した査読者を選ぶものとする.
- 編集幹事会は,その任期中並びに解任後も,査読過程に関する秘匿とされている情報ならびに投稿論文および査読者の情報を他者に開示してはならない.
- 投稿された原稿の著者,共著者,および利益相反の疑いがある個人は,当該論文の査読過程に関与してはならない.
2021.4.23制定