日本地形学連合

執筆要領

「地形」執筆要領

2021年4月23日制定
2023年7月25日一部改訂
2024年5月11日一部改訂

1. 原稿の構成

1-a. 論説,総説,技術報告,地域研究,研究ノート,実践報告,技術ノート,資料,討論,特集論文,招待論説の原稿

1-a-i. 原則として日本語または英語で書く.必ず英語で,題目,著者名,要旨(本文が日本語のとき400語以内,英語のとき200語程度),所属機関名,同所在地,電子メールアドレスを添える.所属機関のない場合は連絡先住所を添える.

1-a-ii. 英語の原稿では,さらにこれらの事項の日本語もそえる.

1-a-iii. 英文要旨の下に1行あけて,5語以内のKey wordsを英語で示す.

1-a-iv. 討論は,当該原稿と同じ言語で作成する.

1-a-v. 英語の本文・要旨については適切な人(できれば英語を母国語とする専門家)に十分な事前校閲を受け,完全原稿を送付する.

1-b. 講演要旨,講演録書評,ひろば,記事,関連会合案内,会告の原稿

1-b-i. 編集幹事会の定めるところによる.

2. 原稿の文章・文体

2-a. 文体はひらがなと漢字による口語常態(である体)とし,現代かなづかいを用いる.漢字は常用漢字とする.ただし,固有名詞や学界で広く用いられている慣用の術語はこのかぎりでない.句読点は,コンマ(,)とピリオド(.)を用いる.数量を表す数字はアラビア数字とする.

2-b. 地名・人名などで難読漢字にはふりがなをつけ,外国の地名はカタカナ,数字はアラビア数字,物理量をあらわす文字はイタリックを用いる.

2-c. 単位は原則として国際単位系を用い,数値と単位の間に半角スペースを入れる.

2-d. 数式は2行どりで書くが,本文中での数式は2行にわたらない形(たとえば,sin θ/L)にする.


3. 原稿の書式

3-a. 原稿は A4 判書式で作成する.行間は1行とし,上下・左右に充分の余白(3 cm程度)をとる.

3-b. 原稿の右側余白に図・表を入れる位置を示す.

3-c. 全体のスタイルについては「地形」の最新号を参照すること.


4. 文献の引用

4-a. 未公開の文献を引用してはならない.

4-b. 文中の文献の引用は,原則として,以下のように記す.単行本および長文の論文を引用するときは引用頁を示す.共著者3名以上のときは,筆頭著者の姓に続けて,「ほか」または「et al.」を付す.括弧内で複数の文献を示すときは,原則として年代順に並べる.

  Yatsu(1966)は,・・・.

  奥田ほか(1970,p.123)は,・・・.

  ・・になってきた(Williams et al., 1997;Macky et al., 1998;Colman et al., 1999).

4-c. 引用文献は本文の最後に,著者名のアルファベット順,発表年順に,和文・欧文を区別せず示す.その際,共著者名,論文題目,書籍名などは省略しないで全文を書くが,著名な雑誌名,書籍発行所,同所在地は慣用の省略形で書いてもよい.

4-d. 文献リストは,著者名のアルファベット順,同一著者の論文は,単独論文を年代順に,続けて第2著者のアルファベット順とし,同一の組み合わせの著者の場合は年代順とする.

4-e. 学術雑誌等の電子出版態を引用する際には,特別の引用表記法が指定されている場合を除いて,通常の印刷出版物と同様の表記で引用文献リストに掲げる

4-f. ウェブページは,引用に適した文献がない場合に引用できる.引用する場合には,その参照対象が当該原稿の出版以降十分な期間にわたって存在し,かつ掲載内容が固定的であることを必要とする.発行者と発行年が判明しており,PDFファイルのような原則として逐次更新されていないウェブサイトは,文献の引用と同様に引用する.発行年が不明の場合や逐次更新されている場合は,本文中にURLと最終確認年月日を記述する.なお,発行者が不明の場合は,原則として引用を避ける.

4-g. 電子媒体のみで発行されデジタルオブジェクト識別子(DOI)が付与されている論文の場合,そのDOIを明記する.

4-h. 文献表の例

Faisal, B.M.R. and Hayakawa, Y.S. (2023) Geomorphometric characterization and sediment connectivity of the middle Brahmaputra River basin. Geomorphology, 429, 108665.

https://doi.org/10.1016/j.geomorph.2023.108665

早川裕弌・小花和宏之・齋藤 仁・内山庄一郎(2016)SfM多視点ステレオ写真測量の地形学的応用.地形,37,321–343.

Kashiwaya, K., Okimura, T., Itono, T., Ishikawa, K. and Kusumoto, T. (2015) Present earth-surface processes and historical environmental changes inferred from lake-catchment systems. In: Kashiwaya, K., Shen, J. and Kim, J.Y. (eds.) Earth Surface Processes and Environmental Changes in East Asia - Records from Lake-catchment Systems. Springer, Tokyo, 1–24.

Sidle, R.C. and Ochiai, H. (2006) Landslides: processes, prediction, and land use. American Geophysical Union, 312p.

田村俊和(1996)微地形分類と地形発達-谷頭部斜面を中心に-.恩田裕一・奥西一夫・飯田智之・辻村真貴編「水文地形学-山地の水循環と地形変化の相互作用-」,古今書院,177–189.

Tarboton, D.G. (2013) Terrain analysis using digital elevation models (TauDEM). Utah State University. https://hydrology.usu.edu/taudem/taudem5/index.html

塚本良則(1998)「森林・水・土の保全―湿潤変動帯の水文地形学」.朝倉書店,152p.

Uda, T. and Yamamoto, K. (1986) Spit formation in lake and bay. Trans. Jpn. Geomorph. Union, 7, 1–22.

 

(英語で執筆された論文等の文献表で日本語文献を引用する場合)

Hayakawa, Y.S., Obanawa, H., Saito, H. and Uchiyama, S. (2016) Geomorphological applications of structure-from-motion multi-view stereo photogrammetry: A review. Trans. Jpn. Geomorph. Union, 37, 321–343. (in Japanese with English abstract)


5. 図表

5-a. 図(写真を含む)と表は,原則として英語で説明する.英語に対応する日本語をつけても良い.図表の説明文は別の用紙に一括して書く.

5-b. 図と表は,Fig. 1.,Table 1.のように番号をつけ,図表ごとに別紙とし,その用紙の余白部にその番号と著者名を明記する.

5-c. 図表内の文字は原則として英字で示し,その最小文字(添字,ベキ数など)が刷上り時にタテ1 mm以上になるように大きめに書く.

5-d. 特殊な図版(折込,カラー印刷など)は原則として著者の実費負担とする.

5-e. 図表をカラー印刷する場合であっても,モノクロ印刷で識別できるように作図すること.


6. 注

6-a. 本文に関して脚注は認めない.必要な場合,本文の次に注記かAppendixの形で示す.

6-b. 公開年がはっきりしていないウェブサイトのURLは,注に示す.


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